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ゆっくり眠れって、なんか最後、射殺とかされる悪役の人みたいだな、私、
と思いながら、悠里は社長室を出た。
ほんと、強引な人だな、と思いはしたが。
『でも、お前の顔を見たかったんだ』
とまっすぐ自分を見つめて言う七海の瞳を思い返すと、ときめかないこともないこともないこともない。
でもまあ、あんな顔で見つめられたら、誰だって。
相手が好みだろうと好みじゃなかろうと、ときめくよな、
と結論づけ、あまり深く考えないようにした。
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