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「おはようございます、社長。
眠そうですね」
デスクで片目を閉じて目を休めていた七海は顔を上げて後藤を見る。
「おはよう」
「昨日は、そこそこ早く帰られたと思うんですが。
貞弘ですか?」
……貞弘?
誰だったかな、と思ったあとで、
ああ、昨日、道端で捕獲したやつ、と思う。
「龍之介さんちで呑んでたんだ」
「……貞弘の大家さんですか。
仲良しですね」
「いや、たまたま、コンビニで出会ったんだ。
龍之介さん、食べるものがなくて、家に転がっていたらしいんだが」
「その人、一人暮らしなんですよね?
転がってても、食べ物は出てこないのでは……」
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