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「いや~、しかし、大家さん、あれはいけませんね。
カップ麺のお湯を沸かすのもめんどくさいとか。
あの人、どうやって一人暮らししてるんですかね?」
一人で生きていけるのか不安になります、と言う悠里に、
まずい。
このままでは、龍之介さん、一人じゃ不安だから、私、結婚して支えます、とか言い出さないだろうか、と思ったが。
こいつ、龍之介さんの好みではなさそうだ、とも思う。
「店子。
俺も一人では生きていけないタイプだぞ」
と唐突に言ってみた。
「そうなんですか?」
絶対、そんなことなさそうですが、という顔で、後藤と二人、胡散臭げにこちらを見る。
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