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『レオナルド第二王子は神殿に所属する先見の聖女の力をはく奪する行為を行った。そのため王位継承権の放棄と王籍からの除籍を命じる。神殿へ百億コルの賠償金の支払い、また三年間の謹慎を申し渡す』
王子という地位を失くした上に多大な賠償金の支払い、更に謹慎という判決に会場全体が騒然としている。ユリアナも心をかき乱され、唇を噛みしめた。
——どうして? レオナルド殿下が王籍をはく奪されるなんて、どうして?
予想していた以上に悪い判決内容に、ユリアナは身体を震わせた。聖女の力を失った責任を、彼ひとりに背負わせるなどおかしい。自分が頼んだのだから、罰を受けるのは自分であるべきだ。
今から副議長のところへ行って、抗議をすればいいのだろうか。でも、審問会で結論の出たことを覆せるのだろうか。できるとしたら、彼を訴えた神殿ではないだろうか。
必死になって考えているうちに、シャレールが控え室に戻って来る。部屋に入るなり、ユリアナはシャレールに必死になって訴えた。
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