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そして彼の手をとると、服の上からでもわかる豊満な乳房の上に置いた。今夜も抱いて欲しい、そう思ったところでレオナルドの男らしい喉ぼとけが上下に動いた。
「本当に、……いいんだな」
もう、何も我慢して欲しくない。身分を捨ててまで尽くしてくれる彼と、愛を深めたい。ようやく許されるのだから、何も遠慮しないで欲しい。
ユリアナはもどかしくなりながら、こくんと頷く。
終わった恋だと思っていたのに、レオナルドが尽くしてくれたから、再びこうして温もりを確かめ合える。
「今夜は、優しくする」
何かを耐えるような声で、耳元で囁いた。どうあっても自分のことを気遣ってくれる彼が愛おしい。腕を伸ばして引き寄せると、レオナルドはユリアナを一度持ち上げて寝台に優しく横たわらせた。
胸がトクトクと高鳴っている。レオナルドは自身の上着を脱ぎ捨てると、下穿き一枚になった。そのままユリアナの着ているガウンを肩から外して、寝台の下に置いた。
「自分で脱ぐ? それとも、俺が脱がせてもいい?」
「……今夜は、脱がせて」
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