怪盗お潤 その弐 呪いの力を盗め

五両の金で雇われて、普通なら誰も欲しがらない面白いモノを専門に盗む怪盗・お潤

渡瀬水葉(みずは)

歴史・時代 完結 過激表現
3時間59分 (143,365文字)
表紙は「イメージクリエイター」で作成しました。

24 1,118

あらすじ

寛永のころ。吉原の大見世「万木楼」の禿に宿っているという「呪いの力」を盗んでほしいという依頼が舞い込んだお潤。 三味線弾きとして吉原へ入るが……

感想・レビュー 3

華やかな遊郭の裏側が、丁寧に描かれている

華やかで優雅に見える遊郭の恐ろしさ、悲しさがとても丁寧に描かれていて、当時の遊女たちの境遇を思うと、胸が痛くなります。終盤、全ての元凶の女の叫びにも、怒りよりも哀しい気持ちになってしまいました。 不幸
ネタバレあり
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静と動、光と闇、嘘と真

軽妙かつ端正な語り口に、人間の矛盾を浮き彫りにするストーリーが見事でした。文四郎とのじれったい掛け合いが、物語に華を添えているのもたまりません。 柔剛合わさったお潤の魅力が際立つ、大人のための怪盗小説
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塩梅が良いとはこの事か

くどくなく、軽過ぎもせず、古臭くなく。 取り扱うテーマと時代背景のとっつきにくさを一切感じさせません。 まだ序盤で物語の説明部分が多いのにぐいぐいと読まされるこの感覚は心地よいです。
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その他情報

公開日 2023/3/1