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僕は、一流の魔術師になるために師匠から課されたミッションという名の雑用を任されていた。
ゴミ捨てから始まり、皿洗いなど色々と
一日中動き回った体は立てない程にまで疲れきっていた。
「こんなことして魔術師になれるんですか?」
発言に悩んだ様子を見せてから、
「も、もちろんだとも」
少し浮ついた声、嘘をついている証拠だ。
はぁ、僕の一日の疲れは、、、
片付いた部屋には、机や研究のレポートなどが出てきた。
僕は机にもたれながら今日の自分を一生懸命褒めた。
それから数時間後、師匠お手製のスパゲッティを机を挟みながら頬張っていた。
「そういや、君はあんな雪の日に街から離れたあそこで倒れていたんだい?」
僕はなぜ、、、
考えるが記憶が定まらない
「気づいたらあそこにいました。今気づいたのですが自分の名前すら覚えていません。」
2人しかいなかったので相手の名前を呼ぶ必要がなかったのだ。
うーん、、、
師匠は少し悩んだあと、これから君の名は「シュネー」だ。と、言った。
これは私の故郷のドイツ語で雪っていう意味なんだ。
安直でごめんね
髪を耳にかけながら、笑う師匠は可愛くて見惚れてしまった。
"私の名前は、アンジラ。私の国で神の寵児という意味なの。よろしくね、シュネー"
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