Queen Bee

12/15
前へ
/15ページ
次へ
 『衛星の情報は危険警告として多岐に渡り過ぎて、スズメバチ達では対応出来なかった』  「それで私を守るためのクインビー……」  『奪われて博士を刺したマシンスズメバチは、コントロール不能で機械的に強引に作り替えられた物。ドローンと同じ構造。コウに見せる時はそれを外していた』  「手に半分握って見せていたのはそのためだったのね。」  『グレゴリーがこちらの所在地を突き止めようとしています。危険』  その時クインビーに内蔵されたもう一つのプログラムが起動した。  『セラピム発動。クインビーはハッキングを感知されない様にグレゴリー回避。データ収集』  セラピムはコウの個人情報を抱きかかえる様に隠し、眼くらまし用の架空データを放った。  『ここからはコウの判断。マシンスズメバチを起こして軍の人間の記憶を操作するか、殺人の証拠をメディアにリークするか。コウの判断。コウの判断』
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加