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『衛星の情報は危険警告として多岐に渡り過ぎて、スズメバチ達では対応出来なかった』
「それで私を守るためのクインビー……」
『奪われて博士を刺したマシンスズメバチは、コントロール不能で機械的に強引に作り替えられた物。ドローンと同じ構造。コウに見せる時はそれを外していた』
「手に半分握って見せていたのはそのためだったのね。」
『グレゴリーがこちらの所在地を突き止めようとしています。危険』
その時クインビーに内蔵されたもう一つのプログラムが起動した。
『セラピム発動。クインビーはハッキングを感知されない様にグレゴリー回避。データ収集』
セラピムはコウの個人情報を抱きかかえる様に隠し、眼くらまし用の架空データを放った。
『ここからはコウの判断。マシンスズメバチを起こして軍の人間の記憶を操作するか、殺人の証拠をメディアにリークするか。コウの判断。コウの判断』
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