0人が本棚に入れています
本棚に追加
「まぁ、この中のROMを抜き出してプログラムを解析したら、原因はわかるでしょう。他の4体のハチと、ここのコンピューターも調査の為お借りします。それと、ご自宅の方も博士の奥さんに伺って私物を少々預からせて貰ってます」
「あの時、私が見失わなければ、こんな事には……」
警官達が引き上げ、夕日が差し込みだした一室にコウは泣いていた。
その時手首にシールの様にもジェルを塗ってあるようにも見える端末が、電子音を立てて起動し、人工音声がコウに話しかけた。
その音は耳に聞こえているとも、身体を伝わっているものとも、感じ取れた。
『移動されたコンピューターの重要データは消去しました。ハルキ博士と連動して目覚める様に設定されたプログラム、クインビー。同時にマシンクインビーも起動します』
最初のコメントを投稿しよう!