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「パパが刺されたのは、やっぱり実験体の暴走だったからかしら」
『それはあり得ません。博士はこの技術の悪用を恐れ、狙われる事を予測して、技術と娘を守るためにスズメバチとは別に、二つのクインビーを準備していました』
『腕の端末も見守るために、腕にあらかじめ塗って肌に浸透させたジェルに特殊な光を当てて回路を育成させた基盤で、解除用の光を当てると皮膚への負担なしに滲みあがり剥がれ落ちます』
「パパ……身体に埋め込むタイプのマイクロチップは、技術的に出来る事を面白がってる子供の新しいおもちゃの様な物。不安定な上に取り出すのにも手術が必要で、身体に負担が大き過ぎて、とても実用的では無いと云ってた」
マシンスズメバチが持ち込まれた警察解析部のオル博士は首を傾げた。
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