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決勝戦・悪魔憑き
「いよいよまいりました!決勝戦です!」
「さあ、勝つのはどちらなのでしょうか!?ユーマ・W・バルティーナVSシューベルト・グラウン。試合、初め!」
こいつがれいの厄介なやつだな。
こいつはおそらく悪魔憑きだな、周りにはバレていないようだな。
「お前、悪魔憑きだな(小声)」
「!?」
「バレていないとでも?」
「なぜわかった?」
「そんな、禍々しいオーラを撒き散らしているのに、わからないはずがないだろうが。」
「そんなはずはない、魔力は完璧に隠せているはずなのに!」
「お前、本当に馬鹿だな、魔力の話はしていない、オーラの話だ。お前もここまで勝ち抜いてきたのだったらわかるだろう。」
「何をだ?」
「相手が相手になるか、ならないか。」
「どういうことだ?」
「だから、同じ土俵に立った時に、この相手には勝てるとか勝てないとかがだ。」
「ああ、それは何となく分かるが、それとオーラの関係はなんだ?」
「つまり、同じ土俵に立っている相手のオーラが自分より強かったら、勝つ、弱かったら負けるという判断が無意識にできるようになっているのだ。」
「そうだとしたら、俺はお前に勝てるな。」
「いや、しかし、お前はオーラの色、大きさ、どんな感じかわからないだろ?」
「ああ。」
「俺にはオーラが見える、もちろん、自分のオーラも。」
「それでは俺との差も見てわかるだろう?」
「何を言っている?俺のほうが強いぞ。」
「でも、俺はお前と同じ土俵に立ったときには勝てると確信したんだぞ!」
「何を言っている?お前ごときが俺と同じ土俵で勝てると自惚れているのか?」
「なにを!?」
「そんな大きな声を出すなよ。」
「貴様!」
「お前では俺の相手にはならない、バイバイ。」
その瞬間、シューベルトはこの世から消えた、シューベルトはもちろん、悪魔も同じようにな、おそらく、シューベルトは悪魔と契約する際に心臓を売ったな、心臓を売ることで、強いレベルの悪魔と契約ができるが、心臓の契約は人間が死んだら悪魔も一緒に死ぬ。だから、普通は心臓で契約はしないのだがな、バカが。
「しょ、勝者!ユーマ・W・バルティーナです!」
〜〜お城で〜〜
「おかえりなさいませ、ユーマ様。」
「ああ、ただいま、セバスチャン。」
「今日のユーマ様は少し目立ちすぎでした、今日のままいってら正体がバレるのも時間の問題です。」
「ああ、今日は反省している。」
「本当に反省してくださいよ。」
「ああ、わかっている、もし、バレたら、俺の学園生活が!」
「そういう問題ではありません!」
「どういうことだ?」
「国王が学園に通っているなんて世間に知られたら、国王として示しが付きませんし、あなたの名誉がかかっているのです。」
「それは…。」
「あなたは!あなたが思っている以上に権力があるのですよ!」
「ああ、肝に銘じておくよ。」
「すみません、以後気をつけます。」
「いや。気にするな。」
「はっ。」
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