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変な空
「今日も変な空だな、ユーマ。」
「ああ、気になって仕方がない。」
「そうか…、もしかして、なにか起こるのか?」
「ああ、俺自身どうなるかはわからないが、嫌な予感がする、あの空は変な魔力だ、そして、この前の悪魔が関係しているようにも思える。」
だが、悪魔襲来イベントはまだ先のはずだったんだがな、俺があのゲームの世界を狂わせた人物だ、責任を持って対処する、国王としても…。
「ナイラ、今から校長に、今すぐ住民の避難をすすめろ、と国王からの命令だと言って来てくれ、あと、これを持っていけ、これを見せたら必ず動く。」
「ああ、任せろ。」
なぜ、校長に住民の避難を要請したかというと、この、バルティーナ第1学園はバルティーナ学園で1番広い敷地を所有している、だから、この学園こそが住民の避難場所だ。
「さてと、俺は悪魔を向かい撃つ作戦を考えなきゃだな。」
ユーマは思いついた、作戦なしが作戦だ。
「言ってきたぞ、ユーマ。」
「ああ、ありがとな。」
「いや、このバッジにあれだけの力はあるなんてね。」
「ああ、それは国王を証明するバッジだ。」
「え、そんなもの俺に渡してもよかったのか?」
「ああ、俺が校長にあったら、国王だとバレる危険性があったからな。」
「でも、ユーマの名前にはバルティーナ王国の、バルティーナと付いているではないか。」
「それは名前を考えるのがめんどくさくて、この世界のあの2人以外には魔法をかけているから大丈夫だ。」
「あの2人って?」
「いずれ、俺のピンチには駆けつけてくれるだろう、その時に説明してもらえ、あと2人にな。」
「そうか、もしかして、ユーマの大切な人?」
「そうではあるがそうではない。」
「なんだそれ?」
その時、王都に悪魔が入ったことに、観測魔法で気がついた。
「ナイラ、お前も避難しておけ。」
「わかった、じゃあ、また、死ぬなよ。」
「俺が悪にやれれるとでも?」
「それはないか、気をつけてな。」
「ああ。」
ユーマは学校に住民が避難したことを確認して、学校に結界をはった、中からも出れないし、外からも入れない魔法を。
「なぜ、あの結界を使ったのですか?」
「おお、久しいな、ライト。」
「そうですわね。1年ぶりといったところでしょうか?」
「ああ。」
「それで今回は私の力が必要なのでは?」
「そうだな、よろしく頼む。」
ライトは以前俺が魔物と戦っている途中に出会った精霊だ、光属性の精霊だ。
「今回の相手は悪魔だ。」
「倒せるか?」
「それはもちろん!」
「そうか、なんだかお前楽しそうだな。」
「はい!それはとても、あなたと初めての戦闘ですから。あなた以上に強い相手は見つかりませんでした。」
「そうか。」
「あなたは精霊より強いですからね。」
「そうだな」
「来ましたね。」
「ああ。悪魔狩りの始まりだ!」
〜〜悪魔狩り〜〜
「さー、人間!絶望を見せろ!」
「さー、涙を!」
「さー、魔力を!」
「すべてを喰らい尽くせ!」
「思った以上に多いぞ。」
「そのようですね。」
「これくらいなら、勝てるな。」
「はい、もちろん!さ、はじめますよ。」
「ああ。」
「精霊魔法、光の雨。」
「半分は消えたな。」
「そうですね、でも、あの3人おかしいですね。」
「ああ、あいつらも来ていたんだな。」
「あいつらをしっているのですか?」
「ああ、あいつはあの悪魔の集団のトップ3だ。」
「そうですか、でも弱いわね。」
「そうなんだよ〜。」
「私も暇じゃないから早めに終わらせましょ。」
「そうだな、光剣の雨。」
「ふ、これで残るは3人ですね。」
「ああ、まず、絶望の悪魔、涙の悪魔、そして魔力の悪魔だ。対して強くはない。」
「そうですか。それでは聖剣で戦いますか?」
「ああ。」
言い忘れていた、俺は聖剣の剣士にもなったぞ。
聖剣は体から出すことができる。
「それでは3人まとめて来い!」
3人はすぐに倒された。
「3人の悪魔に聞く、俺と契約するか死ぬかどちらが良い?」
「それでは何で契約する?」
「お前たちの心臓だ。」
「何を言ってるのです?人間の心臓ではないのか?」
「なぜお前らに心臓を渡さなければならない、お前らが俺に渡すのだ。」
ずっと隠されてきた、悪魔との契約方法がある、それは、悪魔に勝って契約することだ、その契約だと、人間自身が死にそうになったら、悪魔が盾となり悪魔だけが死ぬ。
それは人間にとって都合が良いが、そう簡単には悪魔に勝てるはずがない、俺は例外だ、そこで人間は悪魔に戦いをして何回も負けた、そこで、人間はこの契約を禁止にした。
それで、この契約は悪魔の間でも忘れ去られていったのだった。
「俺たちは契約をする、だから、命だけは!」
「わかった。それでは始めるぞ。」
悪魔たちに魔法をかけた、すると、悪魔たちは消えた。
「これであれがあと3回死んでも大丈夫だ。」
「そういう問題なのね。」
「ああ、それはもちろん。」
「さ、国王に戻るか。」
だが、学園の生徒の前で国王になったら、間違いなくここにはいられなくなる。
それが今俺にできる最善の道だ、民を安心させなければ…。
〜〜国王の話〜〜
「今、この国は悪魔襲来にあった、そこで悪魔は負けた、皆の者安心したまえ。」
民は安心していた、そこで大会の悪魔と今回の襲来に何の関係があるかは説明しなかった、人間が悪魔を操作していることを…。
「それでは皆自分の家に帰りなさい。」
住民は皆自分たちの家に帰っていた。
「ユーマ、それで良かったのか?」
「ああ、これが正しい答えだ。」
「そうか、後悔はないか?」
「まーな。」
「それでは俺も城に戻る。」
「ユーマ!」
「ナイラ、また明日。」
ユーマは少し寂しそうな顔をした。
「ユーマ。」
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