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「失礼いたします、セバスチャンです。」 「ああ。」 「今、明日から何をしようか…、暇だな。とか思ってたでしょ。」 「ああ、そうだよ。」 「そんなこともかろうかと、国王の仕事がたくさんありますので、決して暇ではございませんよ。」 「そ、そうか。」 「仕事が溜まっていますから。」 「そうだな。」 そうだった、今まで国王としての仕事は全部セバスにやってもらっていたんだった。 本当はユーマは学園をやめたくなかった。 ユーマが国王の型にはまってしまったら、もう二度とナイラに会うことはできないだろう。 ー次の日ー コンコン 「失礼いたします。」 「何か用事か?」 「はい、ユーマ様にお手紙が届いていまして…。」 「誰からだ?」 「ナイラ殿です。」 「あいつか、机の上に置いておいてくれ。」 「かしこまりました。」 ナイラが俺に何の用だ? 『   〜ユーマ・W・バルティーナへ〜  学園に入ってすぐの頃、俺は少し面倒くさかった、人間関係がだ、俺はみな に見せていたのは、いい子ぶった俺だった、そこで試しにユーマに話しかけ てみた、そしたら、ユーマは素で接してくれてるように見えた、だから、俺も ユーマといる時間がとても好きで、学園生活が有意義なものに変わっていっ た。感謝している。しかし、ある日のこと、ユーマが俺に何か隠し事をしてい ることに気がついた、俺は少しショックだった、けど、何か事情があるのだ と、ユーマだからと納得していた、あの日、ユーマが本当のことを話してくれ たときに、俺はこれでもかというくらいに嬉しい気持ちでいっぱいだった、け ど、これからどのように接したらいいのか?という不満もあった、けど、これ まで通りでいいと言ってくれて安心した、ユーマは俺のことを1人の人間とし て見てくれ、親友になってくれた、そんなユーマがいたからこそ、俺は素直に なれた。  そんなユーマが学園をやめると聞いたときに俺は最低なことを思い浮かべて しまった、それは、、と思って しまった、すまない、本当にすまない。                   〜ナイラ・パパラアチア〜    』  こいつ、そんなことを思っていたのか、なんだか嬉しいな、俺がいてくれて 良かったと言ってもらえて。 こんだけ、気持ちのこもった手紙は初めてだ、だから、俺も書こう、ナイラ    に手紙を…。手紙を…。
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