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最終章
魔王を1発でしとめるにはあの魔法を使った方が手っ取り早いか。
「さー、魔王よ、かかってこい。」
魔王は人間を滅ぼす民にだけに生み出した魔法を使った。
「ふっ。」
その魔法をユーマは身で受けようとした。
しかし、そこにヒーナとフーカが飛び出してきた。
「なんで、ヒーナ!フーカ!」
ヒーナとフーカは跡形もなく消え去った。
「ヒーナ!!!!!!!!!!!!」
「もう1度その魔法をうってみろ!!!」
「言われなくとも。」
ユーマは1度死んだ。
しかし、ユーマはわざと死んだ。
「よくやってくれた、魔王。」
「な、なに!?」
「さ、もうすぐ命がつきる魔王に1つだけ教えてやろう。」
「命がつきるだと!?」
「ああ、俺は死んだときのために、3分以内に誰かの魔力を吸うことができれば、死ぬことはない、俺はそれを利用したんだ。」
「お、お前まさか!?」
「ああ、お前に触れるだけで魔力を吸い取ることができる。」
「く、来るな!!!!!!!!!!」
そう言ったときにはもう、魔王にユーマは触れていた。
「お前は遅いな…。」
「グ、グァァ!!!!!」
魔王は全魔力を吸い取られて死んだ。
世界を滅亡へと追い込む魔王は死んだ、しかし、ヒーナとフーカも死んでしまった。
ユーマは2人を死の世界から連れ戻そうとした、しかし、魂までは連れてくることが出来なかった。
ユーマは絶望した、
なぜだ、なぜだ!なぜお前たちがしんだ!!!!
あ、俺のせいだ、俺が作戦を伝えなかったからだ、
俺のせいで大事な人を守れなかった。
「俺のせいだ、俺のせいだ!!!グァァァ!!!!」
「ユーマ!」
そこにナイラが来た。
「お、お前は、は、だ、だ、れ、だ。」
「ナイラだナイラ・パパラチアだ!ユーマの親友だ!!」
ナイラは絶望するユーマをなんとか助けようとした、
しかし、間に合わなかった。
ユーマはすでに魔人になっていた。
ユーマは自らの手で親友に手をかけた。
ナイラまでもが死んだ。
最強の人間から生まれる魔人は最強にしかならないはずだ。
世界を守ろうと、魔王と戦った勇者であるユーマ・W・バルティーナは自分に絶望を味わらせた、この世界を憎み、絶望した。
破壊した……。
ついに、すべての人も動物も植物も消え去った。
ユーマは完全に絶望に飲み込まれた。
そして、絶望に身を焼かれて
ユーマ・W・バルティーナは
死んだ。
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