最終章

1/1
前へ
/20ページ
次へ

最終章

 魔王を1発でしとめるにはあの魔法を使った方が手っ取り早いか。 「さー、魔王よ、かかってこい。」 魔王は人間を滅ぼす民にだけに生み出した魔法を使った。 「ふっ。」 その魔法をユーマは身で受けようとした。 しかし、そこにヒーナとフーカが飛び出してきた。 「なんで、ヒーナ!フーカ!」 ヒーナとフーカは跡形もなく消え去った。 「ヒーナ!!!!!!!!!!!!」 「もう1度その魔法をうってみろ!!!」 「言われなくとも。」 ユーマは1度死んだ。 しかし、ユーマはわざと死んだ。 「よくやってくれた、魔王。」 「な、なに!?」 「さ、もうすぐ命がつきる魔王に1つだけ教えてやろう。」 「命がつきるだと!?」 「ああ、俺は死んだときのために、3分以内に誰かの魔力を吸うことができれば、死ぬことはない、俺はそれを利用したんだ。」 「お、お前まさか!?」 「ああ、お前に触れるだけで魔力を吸い取ることができる。」 「く、来るな!!!!!!!!!!」 そう言ったときにはもう、魔王にユーマは触れていた。 「お前は遅いな…。」 「グ、グァァ!!!!!」 魔王は全魔力を吸い取られて死んだ。 世界を滅亡へと追い込む魔王は死んだ、しかし、ヒーナとフーカも死んでしまった。 ユーマは2人を死の世界から連れ戻そうとした、しかし、魂までは連れてくることが出来なかった。 ユーマは絶望した、 なぜだ、なぜだ!なぜお前たちがしんだ!!!! あ、俺のせいだ、俺が作戦を伝えなかったからだ、 俺のせいで大事な人を守れなかった。 「俺のせいだ、俺のせいだ!!!グァァァ!!!!」 「ユーマ!」 そこにナイラが来た。 「お、お前は、は、だ、だ、れ、だ。」 「ナイラだナイラ・パパラチアだ!ユーマの親友だ!!」 ナイラは絶望するユーマをなんとか助けようとした、 しかし、間に合わなかった。 ユーマはすでに魔人になっていた。 ユーマは自らの手で親友に手をかけた。 ナイラまでもが死んだ。 最強の人間から生まれる魔人は最強にしかならないはずだ。  世界を守ろうと、魔王と戦った勇者であるユーマ・W・バルティーナは自分に絶望を味わらせた、この世界を憎み、絶望した。 破壊した……。     ついに、すべての人も動物も植物も消え去った。 ユーマは完全に絶望に飲み込まれた。  そして、絶望に身を焼かれて              ユーマ・W・バルティーナは 死んだ。  
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加