精霊付き

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精霊付き

〜特別食堂〜 「いらっしゃいませ、ユーマ様。」 「ああ。」 「久しいな、ユーマ。」 「君は誰だ?」 「オリヴァー・ブランコールだ。1番くらいが高い貴族の息子だぞ、知らないとは言わせない。」 「ごめん、知らない。」 「は!?」 「本気で言っているのか?」 「ああ。」 「さっき戦ったことも覚えていないのか!?」 「ああ、見覚えがあると思ったら、さっきの…。」 「やっぱり覚えていなかったか、だが、なぜお前がここにいる?」 「プラチナカードだからだ。」 「!?」 「どうかしたか?」 「いや、プラチナカードは校長の手の中にあったはずじゃ…。」 「ああ、俺は校長より強いということだな。」 「そんなこと、この俺が認めない!!俺はこの国の王に認められたのだぞ!」 「そうか、それでは失礼する。」 「おい!話はまだ…、言っても無駄か。」 〜ナイラのもとに〜 「帰った、ナイラ。」 「おう、早かったな。」 「オリヴァー・ブランコールいにがいてな、めんどくさそうだったから、帰ってきた。」 「おう。」 「それではご飯をいただくとするか。」 「ユーマ、プラチナカードや貴族やこの食堂は利用できないんだよ。」 「じゃあ、俺、今日、昼なし?」 「そうなるな、向こうに戻ったらあると思うぞ。」 「いや、戻りたくはない。」 「そうか、俺がこっそり持って来ようか?」 「ああ。頼む。」 「任せとけ!」 その後、ナイラは俺にお昼ご飯を持ってきてくれた、俺はそれを完食した。 あいつ、良いやつだな。 少しは信用してもいいか。 「美味しかったか?」 「ああ。」 「あともう少しで午後の授業が始まるぞ。」 「そうか、急がないとなだ。」 「次は魔法の実技だって、杖が必要だな。」 「杖なんか必要ないじゃないか。」 「・・・」 「それは、お前だけだよ。この国には無詠唱魔術と杖無しで魔法がを使えるのは、ヒーナ・W・バルティーナと勇者とお前だけだよ。」 「いや、もう1人いるぞ。」 「そうなのか?」 「知らないのか?」 「ああ、知っているのは3人だけだ。」 「フーカ・S・バルティーナだ。」 「そんな人、聞いたことがないぞ。」 「それはそうか、だって、フーカは今この国にはいない。」 「じゃあ、どこにいるんだ?」 「デンジャー王国にいる。」 「そんな国あったか?」 「今、作っている途中だ、フーカは女王だ。」 「女王様を呼び捨てで呼んでいいのか?」 「フーカは俺より弱いからな、女王にしたのも俺だしな。」 おっと、これ以上は話しすぎだな。 「ユーマは女王より強いのは驚かないが、女王にしたのがユーマだっていうのが信じられないな。」 それもそうか、俺は平民設定だからな。 「だよな〜、早く行かないと、授業に遅れるぞ。」 「おお。」 〜〜魔法の実技戦闘〜〜 「それではみなさ〜ん、今から実技戦闘(魔法)をはじめま〜す。」 「今からオリヴァーくんにルール説明をしてもらいま〜す。」 「ルール説明をする、まず1つ、剣の利用は禁止だ、2つ、戦いたい相手と組め、3つ、勝敗を決めるのは相手の杖を奪う、または破壊する、相手が戦闘不能になるかだ。」 「質問がある人〜はいませんか〜?」 「はい。質問いいですか。」 「どうぞ、ユーマ。」 「杖を使わない人はどうすれば良いんですか?」 「その場合は戦闘不能にするしかありませんね。」 「わかりました。」 「それでは組手をきめてくださ〜い。」 ユーマのところにオリヴァーが来た。 「よろしく、ユーマ。俺は剣より魔法のほうが得意だぞ。」 「そうなのか、だから、さっきはあなに弱かったのか。」 「そうだな。(低い声)」 「1試合目初め!」 ユーマとオリヴァーの試合がきた。 「それでは初め!」 ユーマの足元から火が吹いてきた。 「どうだ、中級魔法だよ!もう動けないだろ!」 「俺を戦闘不能にしたいのならもっと威力を上げたらどうだ?」 「無傷!?」 「どうした?これで終わりか?」 「俺を舐めるな、精霊付きだぞ!」 精霊付きとは何だ? 「精霊、ここに目覚め我の力となれ。」 すると、彼の近くに精霊のサラマンダーが出てきた。 「サラマンダーか。」 「サラマンダーを目にして、怖気づいたか!?」 「いや、別に。」 「それでは打つぞ、サラマンダーの吐息!」 サラマンダーは火の精霊である。 サラマンダーの吐息とは口から炎を吹くことだろうが、そんなもの聞くわけないだろ。 「どうだ!?これで跡形もなく死んだはずだ!」 「これでどうやって死んだら良いんだ?」 「また、無傷。」 「だから、さっきも言っただろ、俺を殺したいなら魔法の威力を上げろ、サラマンダーの吐息も威力が弱すぎる、扱いがなっていない。」 「なにを言っている!?精霊魔法は世界で1番と言ってもいいほどに最強なんだぞ!」 「そんなの関係ない、お前のサラマンダーの吐息なら、俺も精霊なしで打てるし、無詠唱でできるし、杖なんて使わないぞ。」 「そんな人間、いるはずかない!」 「それでは、試してみようとするか。」 俺には全精霊を従えている、しかし、さっきの威力なら、何千、いや、何億と打てるぞ。 ユーマ様、お手伝いは必要ですか? 必要ない。 紹介するのを忘れていたな、俺は全精霊を従えている分、精霊と会話をすることができる、もう1つ、精霊の声は周りには聞こえていない、都合が良い。 「上に向かって撃っても良いか?」 「ああ。」 ファイヤー。 「なんだと!?」 「これぐらい誰でもできるはずなんだが…。」 流石にセーラ先生も周りの生徒も驚いていた。 「どうだ?」 「そんなずない!」 「勝者はユーマで〜す。」 ウオー、周りが歓声を上げ始めた。 「それでは次の試合を初めま〜す。」 次々に試合が終わっていった。
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