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ナイラの秘密の場所
〜〜授業終わり〜〜
「それでは今日の授業を終わりま〜す。かいさ〜ん。」
授業が終わったが少し皆に力を見せすぎた気もする。
ナイラが近づいてきた。
「ユーマお前、貴族に勝ったんだな!すごいぞ!」
「ナイラ、お前だけは俺を色眼鏡で見ないよな。」
「そうか?」
「ああ。」
「それはユーマにとって良いことなのか?」
「ああ、俺は昔から力が強すぎて、恐れられ、妬まれ、憎まれた。そして、俺は色眼鏡でずっと見られる、今も昔もこれからも…。」
「それは、俺がいるじゃないか。」
「それは、ありがとう。」
「さっさと戻ろうぜ!」
「ああ。」
俺はナイラの存在は大きいことだと思う、そこで、ナイラには俺の本当の正体を明かす日が来るかもしれない、その時俺はどうなるんだろうか、ナイラのことだから、何も変わらないと思うがな。
「今日、このあと時間あるか?」
「ああ。」
「じゃあ、俺のとっておきの場所に連れて行ってやる。」
「おう。」
〜〜ナイラのとっておきの場所〜〜
「ユーマもうすぐ着くぞ。」
「ああ。」
そこは月の光がよく当たる場所だった、そこにはボロボロで錆びている電車があった。
この世界には電車や機械類は存在していないはずじゃ…。
ナイラは電車や機械のことを知っているのか?
「これって…。」
「ユーマ、俺はこれがなにかはわからない、でも、ただ、ここが好きなんだ。」
「そうか、俺もこの場所を気に入った。」
ナイラは電車のことを知ってはいないが、電車がこの世界にあることはおかしい、なぜここに、電車があるんだ?
もしかしたら、世界を1つにしたときに、くっつけた場所がここで、ロボットのように吸収されなかったのかもしれない…。
「しかも、この鉄のかたまりは、中に入る事ができる、俺の秘密基地だ。」
「俺も昔、秘密基地を作ったこともあったな…。」
「あともう1つ、この鉄のかたまりには錆びが付いているように見えるがこれは錆ではない、何か知らないものだ、この世界にこんな美しいものがあるとは思わなかった。」
「どれがだ?」
「もう少しでユーマも見ることができるぞ、電車全体に月光があったったとき、このかたまりは月光を反射させる。」
電車が月光に照らされた時に、錆のようなものが光った。
「これはよく見たらなにか小さな石のようなものが付いているぞ。」
「よくわかったな、俺はこの石のようなものについて調べた、しかし、何も出なかった、そこで俺はこの石に名前を付けた、それは、月射石と言う。」
「いい名前だ。」
「ああ。」
「それで、俺はこの鉄のかたまりを秘密基地にしたから鍵をつけたいんだが、できるか?」
「ああ。」
電車に魔力を込めて、電車の鉄の部分を少し変形させて、鍵をつける。
「できたぞ、ナイラ。」
「ありがとう、ユーマ。」
「これお前の鍵だ。」
「ありがとう。」
「あと、月射石を少しもらって良いか?」
「良いけど、俺も月射石をこのかたまりから剥がしたことがないから、どうなるか分からならんだ。」
「それなら大丈夫。」
少しで良いんだ、月射石を少し。
月射石を電車から少し削った、しかし、月射石の削った部分が修復した。
「ユーマ、今、修復したぞ!」
「ああ、そのようだな。」
「これって…。」
「魔石の一種かもしれないな。」
「魔石って色の違いで何も違わないんじゃ…。」
「それは違うな、例えば、魔石の色が赤だったら、火属性の人が魔石を使う事が出いる。」
「そうなんだ、知らなかった。」
「そうか、これから授業で習うはずだ。」
「そうか。」
「これは目が離せないな…。」
「そうした?ユーマ。」
「いや、なにもない。」
「俺はもう帰るぞ。」
「じゃあ、俺も。」
2人はその場所がこのあとのハプニングを起こすとは知らずに、その場をさった、結界や木で場所を隠すなどもせずに。
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