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自習時間
ー次の日ー
「おはよう、ユーマ。」
「ああ、おはよう、ナイラ。」
「今日もよろしくな!」
「ああ。」
「みなさん席についてください。」
今日は校長のおでましか。
「今日から新しい担任の先生が来ます、クロエ・アルバート先生だ、みんなよろしく頼む。先生、自己紹介を。」
「はい、クロエ・アルバートです、魔法属性は水属性です。よろしくお願いします。」
「それでは授業をよろしくお願いします、クロエ先生。」
「はい、校長先生。」
「それでは授業を始めます、午前の授業はみなさんの今の実績を見ていきたいと思っています。みなさん杖を持って外に出てください。」
意外とみんな、新しい先生を受け入れるんだな。
〜〜外での実績調査〜〜
「それではこの的に魔法を撃ってください。手前から、火、水、風、土、光、闇、毒属性になっています、それぞれ自分の属性のところに移動してください。」
ユーマは移動しなかった。
「どうしたのですか?ユーマ・W・バルティーナさん。」
「先生、俺は全属性なのでどこに行けば良いのか分からなくて。」
「・・・、!?」
「どうかしましたか?」
「いや、私が生まれた中で全属性の人間が生まれたって言うことは聞いたことがないから、驚いたでけよ。」
「そうか。」
「じゃあ、ユーマくんはすべての属性の的に魔法を撃ってもらうから、全員が終わったら、一気に見せてもらうわ。」
「わかりました、では、この場で待機で良いですか?」
「ええ。」
「全員、終わりましたね。次にユーマくんやってみせて。」
「はい。あ、先生、呪文とかいります?杖とか。」
「なしで魔法が使えるのなら、良いですよ。」
「わかりました。」
ユーマは全属性の的を破壊した。
ユーマのクラスでも的を破壊できたのは1人だけだった。
「それでは試験を終わります。教室に速やかに戻ってください。」
〜教室〜
「それでは午前の授業を終わります、あと、午後からの授業は自習とします。だから、先生は来ません。それではごきげんよう。」
「ユーマ、聞いたか自習だって!」
「ああ、そうだな。」
「ユーマは自習の時間に何をするんだ?」
「俺は少し調べたいことがあるから図書室に行ってくるよ。」
「そうか。」
「ナイラは何をするんだ?」
「俺は定期テストの勉強かな。」
「そんなものがあるんだな。」
「知らずに入学したのか?」
「ああ、楽しそうだったから入学した。」
「ユーマらしいな。」
「ああ、で、この学校の定期テストはどんな内容なんだ?」
「この学校は実技を本格的にやっている学校だからな、全部、剣や魔法の試験だ、筆記試験はないぞ。」
「なぜないのだ?」
「それは、この学校の専門分野ではないからだ、魔法を机に向かって勉強することが多いのが第2学園、第3学園は剣術専門の学園だ。」
「そんな区別があるんだな。」
「ああ。」
〜自習〜
「それじゃあ俺は図書室に行って来る。」
「いってらっしゃい、ユーマ。」
「ああ。いってきます、ナイラ。勉強頑張れ。」
「ああ。」
さてと、魔物について記されている本はこれか、粗方あっているが間違っている場所もあるな、訂正しておこうか。
「これでよし。」
思ってたより早く終わったな。
これからどうしようか、午後の授業が終わるにはまだ時間があるしな。
ナイラのあの秘密の場所に行こうか。
〜ナイラの秘密の場所〜
そこにはナイラがいた。
「ここで何をしているんだ?ナイラ。」
「ユーマ、お前なぜここに。」
「なんとなくだ。」
「そうか。俺は今魔法の練習をしている。」
この練習の感じ、無詠唱魔術を勉強しているのか?
それなら。
「ナイラ、もしかして、無詠唱魔術を勉強しているのか?」
「そうだ、ユーマは無詠唱魔術を使えるだろ?」
「ああ。教えてやろうか?」
「ああ!良いのか!?」
「ああ、良いぞ。」
「よろしく頼む!」
「まず、呪文を唱える意味はわかってるか?」
「ああ、魔法を発動させるための言葉だ。」
「それは違うな、呪文は魔法の想像を言葉と一緒に覚えることで、魔法の想像をしやすくしている言葉だ、実際に魔法陣と魔法のイメージができたら、呪文なしで魔法など使えるようになる、そして、呪文を変えることだってできる。まず、オリジナルの呪文を作ってみるのが手っ取り早いと思うぞ。」
実際にやって見せたほうがわかりやすいか。
「オリジナルの呪文を今から使って魔法を撃つぞ、いくぞ、まー、いいや、燃えて。」
すると、火を生み出すことができた。
「すごい!」
「この程度なら、ナイラでもできるようになるよ。魔法陣の想像を、魔法の完成したときの想像ができたら呪文を変更することができる。」
「そうか。俺では多分、呪文の変更ぐらいしかできないと思うがな。」
「そうか、それとも呪文を略しても良いぞ、例えば、ファイヤーボールだったらファイヤーボールの前にも呪文があるがそれをはぶいて、ファイヤーボールでも魔法が撃てる人もいるだろう、しかし、大体の人が威力がおちる、発動が早いからといってすべてが良いわけではない。」
「そうなのか、ファイヤーボールを略したらなにになるんだ?」
「それは、F,Bかな。」
「なるほど、その略し方もおもしろいな。」
「ああ、好きに呪文を作り変えられるようになったら、無詠唱で発動させることができるかもな。あと、無詠唱魔術は呪文が全くないわけではない、心の中で言うことが一般的だ、俺の場合も心の中でいつも言っている。」
「そうだったのか、呪文を作り変えられるようになったら、また声をかえるよ、ユーマ。」
「ああ、俺も心の中で言わなくても良いように鍛錬するよ。」
「そうか、それじゃあ。」
「ああ。」
〜1時間後〜
そろそろ、午後の授業も終わりそうだな。
戻るか。
「ナイラはいるか?」
「ああ、ここにいるぞ。」
「呪文の作り変えれたか?」
「それがもう少しでできるようになりそうなんだよ。」
「そうか、あともう少しか。」
「ああ。」
「それではみなさん席についてください。」
「今日は実績を見せていただきましたが、みなさんまだまだですね、順位をここに貼っておきます、また見ておいてくださいね。それでは解散。」
「ユーマ!順位表、見に行こう!」
「ああ。」
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