順位表・発見

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順位表・発見

「ユーマはきっと1番だな!」 「そんなことはないと思うけどな。」 嘘だけど、俺より魔法が上手いやつがいるわけがないだろう。 〜〜順位表〜〜 1位 ユーマ・W・バルティーナ 全属性 2位 アスナ・クローバード 風属性 3位 ナイラ・パパラチア 火属性 4位 オリヴァー・ブランコール 土属性        ・        ・        ・ 15位(最上位) アルカ・グラード 水属性 「ナイラ、やるじゃないか!」 「おいおい、冗談か?お前は1位だぞ。」 「いや、でも3位はすごいと思うぞ。」 「それはど〜も。」 にしても、気になるなアスナ・クローバード。 俺に続いて2位か、かなりの実力のようだが…、あの威張っていた、オリヴァー・ブランコールが4位とはな。 「おい、ナイラ、アスナ・クローバードって知っているか?」 「ああ、俺の後ろに座っている、貴族さまだ。」 「それって女か男か?」 「女だ。」 「ああ、あいつか。」 「お、おい、来たぞ!」 「何が来たんだ?ナイラ。」 「アスナ・クローバードがだ!」 「え。」 後ろを振り返ると、アスナ・クローバードらしき人物が歩いて来た。 「ちょっと良いかしら?」 「ああ。」 「あなたが今回1位のユーマ・W・バルティーナね?」 「ああ、それで何用かな?」 「あなたみたいなのは認めないから。それだけ。」 つまり、平民が成績トップをとるな、と言うことか。 「そうか。」 「それでは失礼するわ、ごきげんよう。」 ただ、嫌味を言いに来ただけか。 「なんだ、あの貴族様は!?」 「落ち着け、ナイラ。」 「友達が変なちょっかいかけられているのに、放っておけないよ!」 そんな言葉を俺にかけられるとは思っていなかったな。 「ありがたいが、あいつも一様貴族だ、口出しして何されるかわからないだろ?」 「そうだが。」 ユーマが少し微笑んだ。 「わかったよ、でも、なにかされたら絶対に言えよ!」 「ああ。感謝する。」 俺にこんな友人ができるなんて、思ってもいなかったな。 「それで今日の帰りなんだけど、あの場所に行かないか?ナイラ。」 「ああ、良いがなにか用でもあるのか?」 「机とか椅子とかソファーとかを設置しようと思って。」 「そうが、ありがとう。」 「俺がしたいだけだ。」 「そうか。」 そんな毎日を楽しくすごしていたユーマだった、そしてあれから3ヶ月がたったころのことだった。 〜3ヶ月後〜 結局、定期テストの順位も前回と同じだった。 「ユーマ、今日もあの場所によって行かないか?」 「ああ。」 「ついたな。」 「何か自然の魔力がここに集まっているような…。」 「どうかしたか?」 「いや、なにもない、先に中に入っておいてくれ。」 「ああ、わかった。」 まさか、この反応、まだ先のはずだったよな、おかしい、自然の魔力が歪んでいる、ここに強制的に集めさせられているような。 この現象って、まさか! そんなはずはない、あの魔法陣は世界の中心にあるはずじゃ、今、この星の中心に行けるように準備しているのだが…。 まさか! 「ナイラ!」 「どうかしたか?」 「お前はこの大空の上には何があると思う?」 「何を言っているんだ?大空は終わらないぞ。」 「え、宇宙と言うものは聞いたことは無いか?」 「ああ、ないぞ。」 「!?」 「どうかしたのか?」 「いや、家に帰ってくれ。」 「なぜだ?」 「良いから帰れ!」 「う、すまない。」 少しきつく言い過ぎたか、これくらい言わないとあいつは帰らなかっただろう。 「それでは始めようか、悪魔魔法、封印の1時。」 これなら行けるな。 魔法陣が封印された。 でもおかしいな、この世界は地球と同じで球体なはずなのに。 すこしまて、いつ球体とわかった? いや、俺の言いがかりだ。 もし、この地点が中心だとしらた、この世界は平面だ。 俺もミスだな。 封印できたし、帰ろうか。 「おかえりなさいませ、ユーマ様。」 「ただいま、セバスチャン」 「夕食のご準備はできております。」 「ああ、ありがとう、部屋で着替えをすましたら、行くよ。」 「かしこまりました。失礼します。」 「夕食の前に騎士団本部に行きたかったんだがな。まあ、仕方がおるまい。」 その日は魔力の使いすぎで、ぐっすり眠れた。 あの1軒いらい、大きな出来事はなかった。 それで年日がたった、入学して1年たった、入学式のこと。
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