4人が本棚に入れています
本棚に追加
番外編。縁結びのおじいちゃん
~縁結びの神様視点~
ふぅ~。ようやく結ばれたわ…。
あの少年め…。少女と結ばれたいと祈ったくせに。
何度もきっかけを与えてやったのに、わしのきっかけに気づかないって…!?
わしゃ、びっくりして声も出なかったぞ。
どんだけ鈍感なんだ?って思ったわい。
まぁ、めっちゃくちゃ気づきやすいきっかけで、ようやく気付いたが。
これで結ばれなかったらもうやめにしようと思ったが、
二人に恋の糸が結ばれたから、もう安心じゃ。
自己紹介するのが遅れたが、
わしゃ、縁結びの神様こと、縁結びおじいちゃんじゃ。
毎回、祈られた子たちに恋を実るよう、サポートするのが、わしじゃ。
神様といえど、きっかけまでしか作れない。
神様界で、強制的に惚れさせるのは、使っちゃダメと決まっているからな。
でも、きっかけを無視しなかったら、ちゃんと結ばれる。
運命の赤い糸ってやつが。
神様が作れるのはきっかけじゃ。
恋をしている人に偶然会ったらわしの仕業かもしれんぞ?
その時に、選ぶのはお主じゃ。
わしが決めた最後のきっかけだったら
お主が選ばなかったら、もうあえん。
そいつとお主の一生分の縁を使うから。
まぁ、恋が実るのに自分で頑張るのが一番だが。
じゃ、溜まっている仕事を片づけるから、ここでお別れじゃ。
ばいばいじゃ!!
最初のコメントを投稿しよう!