7.夢を叶えてくれてありがとう

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 デビューショーケース本番の日を迎えた。  会場入りする車の中で、遥斗とイェジュンは手を取り合い、窓の外を眺めていた。そこにはPegasusのデビューステージを一目見ようと大勢のファンが駆けつけ、既に行列を作って入口の前に並んでいた。  遥斗とイェジュンは思わず身を乗り出した。 「ヒョンア、あれ、皆僕たちのファン……だよね?」 「ああ。間違いない。俺たちのファンだ」  ずっとSNSのコメント欄でしかその存在が見えていなかったPegasusのファン。  だが、彼ら彼女らは確かにそこに存在していた。これから四人が披露するステージを心待ちにし、期待に胸を膨らませている人たちが三万人も集まっているのだ。 「頑張ろう。絶対にここに来たことを後悔させないように」 「俺たちなら大丈夫だ。歌もダンスも完璧だからな」  二人は頷き合って拳を合わせた。
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