最後の風

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 気づくと、次の日の朝を迎えていた。    眩しいほどの太陽の光が、窓から差し込んできて私は目を覚ました。  半目のまま歯磨きをして大学に行く準備を始めた。今日もいつも通り食パンに目玉焼きを乗せて、ケチャップをかける。  髪を結って、メイクをして、家を出た。  だが、私は何も感じられなかった。  そこは無であるかのように感じた。    早歩きで歩いても、そこに風は存在せず、花壇から花の香りもしない。  手で仰いでみても、自転車の横を通り過ぎても何もなかった。  私はそんなあり得ないことが起きた時に、あぁ、これは夢なんだ。と自覚した。  
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