災害レベル10、到来~14日目~

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やぁやぁ。モブです。 怒涛の入学式からあっという間に2週間が経ちました。 意外と平和でした。よかった。 放課後、いつものように宮下先生の雑用をこなすために、職員室に向かう。 「失礼します」 バタバタと大騒ぎしている職員の皆さん。 おや?何があったのかな。 そそくさと宮下先生のところへ行く。 「あのー、何があったんですか?」 宮下先生は目の下にクマを作っていた。せっかくかっこいい顔が台無しですよ。 「突然なんだが、明日転校生が来るらしい」 「えっ!?」 「昨日の夜、急に理事長からそう言われて俺たちはその準備で大忙しなんだ」 「それはそれは…」 こんな中途半端な時期に転校生?何か問題でも起こしてこちらに来るのか? 「あの、俺に手伝えることはあります?」 「あー、うーん。いや、転校生の対応は生徒会が担当するらしい」 「え、この学園ではそれが普通なんですか?」 「いやいや、そんなこと初めてだよ。大切な転校生だからわざわざ生徒会が案内するんだよ」 宮下先生はちょっと耳を貸せと手をくいくいさせた。俺は膝を曲げて、宮下先生の顔に近づける。 「ここだけの話。理事長の甥らしい」 「はぁ、そうなんですか…。えっ!!!!まじですか!!!!」 「しっ!声がでかい!」 「すみません」 なんか嫌な予感がするな。 「今日はとりあえず雑用はいいや。早く帰って休めよー」 「わかりました」 俺は寮に戻る。その途中で、野球部を見かけた。その中でも一際目立っているやつ、赤羽がいた。 赤羽に俺の名前を知られたのは想定外だったな。まぁ、いい。人前では呼ばないように約束したから。 さて。明日は転校生が来るらしい。それも理事長の甥。 「…絶対関わらないようにしよう」 目立ちたくないし、巻き込まれたくないんでね!!
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