災害レベル10、到来~14日目~

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俺は正門に向かう。近くの茂みに寄り、そいつを観察してみる。 「え、なんで君がここにいるのwww」 この喋り方…。 同じ茂みの中に、カメラを持った田畑がいた。 「お前こそ何してんだ。朝早くから」 「それこっちのセリフwwwはっ!君も仲間とか」 「仲間?なんのことだ」 「男同士の絡みを見るのが大好きな腐男子さっ!!!」 決めポーズしてきた田畑を見た俺はいつも以上に冷たい眼差しをしていたことだろう。 「顔見えないけど、きっと俺を軽蔑している目で見ていることだろうwwそんな目で見ないでくださいwww」 「はぁ。めんどくさ…。つまりそのカメラはその絡みを撮るためのやつか」 「理解がお早いwwそう!今日、転校生が来るから朝早くから用意してたのさ!」 「なんで転校生が来ること知ってるんだ」 「それは、ここが王道学園だからさ!!!!!」 しばらく王道学園について熱く語られた俺。 「ーーーつまり、お前の話をまとめると、こういうことだな? ○王道転校生がやってくる。しかも分かりやすい変装で。 ○転校生の素顔はめっちゃ美人。 ○王道転校生は生徒会や風紀委員会のメンバーなどに好かれる。 ○嫉妬したチワワたちが制裁する。 こういう流れになるのか」 「その通りwww」 嫌な予感がしていたが、このことだったか…。 「で、なんでむっくんはここに?ww」 「むっくん?」 「だって名前言わないし、無表情だからむっくんww」 「ネーミングセンスひどいな」 「ひどいww」 「雑用頼まれたんだよ」 「あーねww」 「じゃ、あの黒い物体はその、王道転校生ってやつで間違いないな?」 「うんww面白いものが見られるから、一緒に隠れて見ようぜww」 「面白いものってなんだ」 「いいからいいからww」 強引に引っ張られ、俺は田畑と一緒に茂みの中に隠れ、黒い物体を見ることにした。 パシャ! ん? 隣を見ると、田畑が俺にカメラを向けていた。 「なんで俺を撮った?」 「いや、素顔が気になりましてww」 「俺のことはどうでもいいだろ」 「意外と骨格が綺麗だなぁと思って撮ってしまいましたww」 「あっそ」 気を取り直して、黒い物体を見る。
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