糖分過多

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◆◆◆◆ ホームパーティーが一段落すると村瀬さんは早々に帰り、すみれと大和はソファで酔い潰れている。 残ったものはタッパーに詰めて後は洗い物だな。よし、やるか!と思って立ち上がろうとした時。 「洗い物は俺がやるから里津はテーブルとかその他諸々片付けて」 「え、私が全部やるよ?明日も仕事だし早めにお風呂入って休んで」 「ありがとう、気持ちだけ頂くね。明日仕事なのは里津もだし二人でやった方が早く終わるよ」 「……うん」 一緒に暮らし始めて一年経つけど、かなり家事をしてくれて助かっている。楓の作るご飯も美味しくてニキロも太ってしまった。 「来週の休みさ、ドライブでも行かない?」 「どこに?」 「目的地決めないでのんびり、田舎の方に」 「いいね、楽しみ」 フランスはどこもかしこも雰囲気あって綺麗だからな~。 「カフェの仕事はどう?慣れてきた?」 「うん、最初に比べたら」 紹介してくれたカフェのオーナーさんが日本語ペラペラだから大分働きやすい。それにコーヒーも紅茶も絶品だし何よりマカロンが最高。 私も日本に帰ったら筒井と相談して販売したいな。 戸惑う事も沢山あるけど、確実に自分の世界が広がったと思う。楓に付いてきて本当に良かった。 「今度、働いてる所見に行くね」 「え。ちょっと緊張するかも」 「それは良いことじゃない?多少の緊張感はないと」 「確かに」 「まあ、顔見たいだけなんだけどね」 「!」 「じゃあ、片付けしようか」 「う、うん」 私は日々楓にドキドキさせられっぱなしだ。
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