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◆◆◆◆
カーテンから射し込む光で目が覚める。
視界に入って来たのは知らない天井。
知らない、天井?なぜ?
ボーッとした頭で横を見ると昨日の男性が寝ていた。
「……」
ああ、なんて睫毛が長くて綺麗な寝顔なんだろうか……。許されるなら写真に残しておきたい。
って違う違う違う!
私はバッと起き上がり服を着ているか確認する。良かった、私も男性もちゃんと着てる。
ということは。
サー、と顔が青ざめる。十中八九私がこの人に迷惑をかけたのであろう。
だって、昨日の記憶がほとんどない。
声をかけて、緊張からかお酒が進み何を話したのかもよく覚えてないのだ。
「ん、」
「!」
ゆっくりと男性の目蓋が開き、目が合う。
「あ、あの」
「……はい」
寝起きで見るからに不機嫌そう。
「私、」
「水、飲みたいからちょっと待って」
「……」
男性はベッドから降りてペットボトルの水を飲む。何を思っているのだろうか……昨日のドキドキとは違い、今日は心臓がバクバクしている。
「で。何ですか」
「あの」
絶対ないだろうけど、一応確認はしておかないと。
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