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あとがき
最後まで、拙い小説をお読みいただいて、ありがとうございました。
この小説は12年くらい前に、わずか7日間で書き上げたものです。
当時の私のことを、もう振り返ってもいいのかな、と思って
あとがきを書かせていただいています。
当時(私が26歳から36歳のあいだ)
私は小説というものが一切読めませんでした。
小説だけでなく、文字を読むのも不得手でした。病気で。
テレビも見られなければ、映画もDVDも観られませんでした。
私には、いくつものリアルな恋と、妄想しかありませんでした。
いまでこそ、大人が書いたかのように見える文章が
なんとか書けるようになりましたが、この当時はひどかった。
直しようがないほどに。
でもこの頃もっていた、物語のダイナミズムだとか色気みたいなものは
失ってしまったように思います。
私の歴史を彩ってくれた一作です。
改めて、読んでくださってありがとうございました。
篠宮 小真夜
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