近づく距離

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 怒ってもしょうがないから、言われたとおり先にバスルームへ。  気持ちのいい、香りのするアメニティを使って、さっぱりして出てみると今度はいい匂い。  頼んでいたルームサービスが来て、並べられていた。  交代で、亮ちゃんがシャワールームへ。    私はベッドで髪を拭いて、乾かすと軽く化粧をする。  ホカホカの湯気の出る私の希望したドリアが呼んでいる。  椅子に座って食べようかなと思ったところで、亮ちゃんが出てきた。  え?なぜ上半身裸?  頭をタオルで拭きながら出てくる。  恥ずかしくて、目が合わせられない。フェロモンダダ漏れ。  「……雫は、いつも男と付き合うとそんなに真っ赤になっていたのか?」  そんなわけない。あなただからです、とはいえないけど。  とりあえず、食事をして、その後はお酒を飲みながら話をした。  家にはカスミの家に泊まると嘘を言い、カスミには明日詳しく話すからお願いとメールすると了解と返事が来た。  ほろ酔いになって眠くなってくると、亮ちゃんに抱えられてベッドへ。  その時にはすでに彼のことを拒否する元気もなかった。
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