近づく距離

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 嫌な予感がしたが、汚すとまずいのでローブを羽織って出る。  クラブサンドとコーヒーとサラダ。オムレツにフルーツ。ジュースを飲んでから、黙々と食べているとまた笑われた。  「雫。俺の前だと最初は緊張してたのに、すっかり昔に戻ったな。安心した」  「……フガフガ、美味しいよ。亮ちゃん」  「……ったく。小学生のときからそういう所は変わらないな、お前。夕べ、ベッドの中では女になってたのに」  やめてよー、どうしてそういうこと言うかな?  ぷるぷるしていると、また、亮ちゃんが笑っている。  「食べたら、もう一度女の人になってもらうからな。食べ過ぎんなよ」  「!」  赤い顔で亮ちゃんを睨む。涼しい顔をしてコーヒーを飲む亮ちゃん。  宣言通り、美容院に行く三時ギリギリまで、ベッドでまた愛された。  腰が立たなくなるからやめてと言ったら、腰を撫でられる。  もう、どうしてと言うと、キスで口をふさがれる。  なんだかんだで籠絡された身体は言うことを聞かず、亮ちゃんのなすがまま。  
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