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どうしてかわからないけど、ちっとも嬉しくない。以前だったら、モテモテかもとか少しは感じたのに。
「……モテ期が来てるのかな?」
「雫、大丈夫?うつろだよ、目が」
「うつろにもなるって。朝から後輩や上司にもいじられて、針のむしろだよ」
「本当の針のむしろはこれからでしょ。親衛隊や新田さん本人から絶対連絡来るよ」
そう言ったら、メールが来た。
新田さんからだ。ごめんね、だとー!許すまじ、新田さん。
話があるから、帰り待ち合わせたいと言ってきた。
カスミに話すと、とりあえず夕飯たべるだけならいいんじゃない?と言う。
土曜日の泊まりの話と言い出したところで他の営業事務に見つかり撤退。
確かに、話さないとこれはダメでしょう。
新田さんにはOKの返事をした。
午後に入ると、営業事務の子達が仕事を理由にこちらのフロアに来だした。
わざと私を指名して、どうということのないことを頼む。
顔をじろじろ見られて、ふーん、とか言われる。
澄ちゃんが横から入ってきて、なんですか?と睨む。
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