1011人が本棚に入れています
本棚に追加
「……雫。それとこれとは関係ない。亮ちゃんだって子供じゃないんだから、責任取るのは当たり前。お父さんが知ったら悲しむよ。それに、最近の亮ちゃんは知らないけど、お父さんとお母さんが雫との交際を許しているということは、亮ちゃんを信用しているってことでしょ。こうなる可能性も含めて許可したはずだよ」
お姉ちゃんの言うことは逐一ごもっともなんだけど、うんと言えない。
「雫。病院一緒に行こう。私の通院している産婦人科紹介するよ。嬉しいな、子供が同級生かな?あ、ギリギリ無理かな。雫何ヶ月だろう?早生まれになるなら、同級生かもしれない。嬉しすぎる。一緒に子育てできるし。あ、お母さん大丈夫かな?ふたりも面倒みられないよね。半年違えば大丈夫かな?疲れて倒れるかな?」
お姉ちゃんはひとりで嬉しそうに話し出した。
すると、突然携帯が鳴った。
見ると、亮ちゃんだった。
お姉ちゃんに目配せして、電話にでる。
「雫、連絡遅くなってごめんな。今大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ」
「もう、寝るところだったりする?」
「え、まだ九時だよ、大丈夫」
最初のコメントを投稿しよう!