思いも寄らぬことⅠ

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 「電話でもいいんだけど、出来れば顔見て話したい。ちなみに心配ないから。良い方向にまとまった。今、車でそっちに向かってる。出てこれる?車の中で話そうかと思うんだけど」  「わかった。準備して出るね。あとどのくらい?」  「すぐ着いちゃうと思う。公園の前にとめてるから、ゆっくり出てきて」  「うん。後でね」  お姉ちゃんは、心配そうにこちらを見た。  「会うの?これから?」  「うん。車で会う。公園のとこにもうすぐ着くらしい」  「わかった。でもキチンと報告すること。雫が言えないなら私が言う。これだけは譲れない。大事な妹を妊娠させておいて、結婚してもいないなんて、蹴り倒さないと許せない。お父さんならどうなるだろうね?」 恐ろしい顔をして言う。  「お姉ちゃん、ありがとう。キチンと報告します。いつまで居るの?」  「明日帰ろうと思っていたけど、雫一緒に病院行こう。明日会社休める?」  「多分大丈夫だと思う。体調悪いのみんな知ってるから」  「よし。じゃ、お母さんには報告するね。心配だな。お父さんに黙っててくれるかな」  「お姉ちゃん、お願い。お父さんに知られたら押さえてくれる?」
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