現実の推しは尊いよりもあざとかった

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現実の推しは尊いよりもあざとかった

「おはようございます。」 俺と涼雅は今日も撮影の為、早朝5時にスタジオ入りした。 昨晩の営みで俺の腰はかなりのダメージを負っていたが、それを悟られまいと気丈に振舞った。 涼雅はというと、連日の疲れを感じさせないくらいキラキラオーラを放っていた。 さすが人気俳優。 俺は思わず、涼雅に見惚れた。 「翔ちゃん、どうしたの?」 「なんでもない。」 「ふふっ。撮影頑張ろうね。」 「うん。」 今日こそは嫉妬に負けない。 俺は拓也を演じきってみせる。 そう心に誓った。
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