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「もしもし」
「もしもし、翔ちゃん、俺だけど」
電話は涼雅からだった。
珍しく、かなり慌てている様子で俺に話した。
「家に茶色の封筒ないかな?」
「あったよ。さっき見つけて、涼雅のかなって思ってた。」
「まじ!?よかったー。」
涼雅は安堵した声を出した。
相当、大事なものらしい。
「翔ちゃん、本当に申し訳ないのだけど、その封筒届けてもらうことってできる?」
「うん。大丈夫。どこに届ければいい?」
「ありがとう!!Aスタジオなんだけど...」
「今すぐ出るから、15分で着く。」
俺は上着を羽織り、急いで涼雅の元へと向かった。
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