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「翔太さん、入ります。」
スタッフさんの声と共に、俺はスタジオへと足を踏み入れた。
涼雅の反応が気になる。
俺に代役は務まるのだろうか?
「涼雅、お待たせ。」
「翔ちゃ...」
振り返った涼雅が固まっている。
「あの、変かな?」
「ううん。似合いすぎて、見惚れてた。」
何を言い出すかと思えば。
推しにその言葉を言われて、俺は危うく昇天しかけた。
「おお!想像以上だな。」
カメラマンの安藤さんが、こちらへやってきた。
「役者は揃ったと。早速、撮影始めるよ。」
「翔ちゃん、こっち。」
「あ、うん。」
俺は不慣れながらも、全力で撮影に臨んだ。
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