殺し屋の恋模奇譚

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「・・・?何があったんだ??」 レノが近付いてきて男を見下ろしていたが、しゃがんで上着の内ポケットからスタンガンを見つけて男を拘束した。 「本当にこいつか??転んで頭打ったんかな」 パトカーを呼んでいて、しばらくしてから来たパトカーにその男を詰め込み連行を頼んでから改めて俺の方へ向き直る。 「それでその…もう夜も遅いしホテルなんかどうかなぁ…なんて…ははっ」 頭を掻きながら言うレノの胸元に触れながら唇が触れ合うほど顔を近づけてやる。 「お子様は寝る時間だろう」 「なっ!?俺はお子様じゃない…!」 壁に押さえつけられて唇が重ねられ、貪るような荒々しいものだった。こういう所がお子様だと言う事に気付いていないあたりやはりお子様だな。 ズボンのポケットにしまっていたナイフを握り、首を掻き切ってやろうかと思ったがあまりにも必死過ぎて何故か餌を頬張るハムスターが脳内に浮かぶ。 「んっ…はぁ…オルクス…俺もうがま…ん…?」 熱を帯びた目で見つめられ雄肉をズボンの上から撫でられたが、全く反応を示していないそれを改めて確認するように撫でられる。 不思議そうに首を傾げながら触られ、俺をチラと見てまた視線を下ろして首を傾げている。こんな所でそんな事をしてていいのだろうか?警察官だろうに。
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