殺し屋の恋模奇譚

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「待って待って…!」 「なん…」 何でだと聞こうとした唇が優しく塞がれる。両頬に触れられ、押し倒され覆い被さられて唇を舐められ口を開けば舌が滑り込まされ舌が絡められる。 耳を塞がれながら舌を絡められ、耳奥で水音が響いてゆく。いつも素早く行為に及んで快楽を貪られてきたが、キスだけにこんなに時間をかける相手は初めてだ。 「どう?気持ちイイ?」 「いや全く」 唇が離れた時に糸を引いていたが、俺の言葉に困惑している様子。キス程度で蕩けるなんて処女かフリくらいでは無いだろうか。 だが諦めないのかまだキスを繰り返しながら服を脱がせてきて、露になってゆく体を見て生唾を飲んでいる。 「使い古しによく興奮できるな」 「いや…綺麗だから…つい…」 視線を下ろせばズボンを押し上げるものが見え、レノは我慢できないというように服を脱ぎ捨ててベッドから落とした。そして下着にも手をかけたのでその手を今度は俺が制する。 レノを立ち膝にさせて四つん這いになり、口で下着を咥えて下げれば猛々しい若い雄肉が反り勃ちヨダレを垂らしている。 「何この眺めエロっ…」 「こんなに若いのは初めてだな」 ゆるゆると扱きながら先端を舐めていたが、咥えこんでやれば頭を掴まれて腰を打ち付けられる。動きに合わせて舌も使っていれば、気持ち良さそうな声が上から聞こえた。
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