殺し屋の恋模奇譚

17/18
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
「一生一緒に生きて欲しい」 「無理だ」 「無理じゃない…!俺この街でもちゃんと生き抜くから…!」 真剣な瞳を向けられ、俺は両頬に触れて引き寄せて口付ける。レノは再び俺の中でゆるゆると動き始め、俺も動きに合わせて締め付けてやる。 「オルクス…オルクス愛してる!」 「レノ…」 気持ち良くて蕩けながら見つめていればまた動きが早まってゆきレノの満足するまで抱かれ続けた。俺の腹はぽってりと膨らんでいて、レノはぐったりと俺に覆いかぶさってくる。 「満足したのか?」 「うん…とりあえずもう今日は出ないかな…」 「そうか」 俺は枕の下に隠しておいたナイフを取り出してレノの首へと突き立てる。血が吹き出しレノは驚いて起き上がるが、首を押えながら口をパクパクさせている。 御主人様からレノが満足するまで抱かせてから殺すように言われていたので、俺はその言いつけを実行しただけ。 どさりと俺の上に倒れ込んできて、動かなくなったので下から抜け出て中を掻き出す。大量に出ていて、腹の奥の物はなかなか出てこないので諦めてレノを見る。 半目で事切れていて、仰向けにして唇を重ねてゆく。何故か分からないけれど、もっと触って欲しいしレノから唇も重ねて欲しいと思ってしまう。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!