殺し屋の恋模奇譚

2/18
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/18ページ
サイドテーブルのシェード付きテーブルランプの明かりだけが部屋の中を照らしている。シックな雰囲気漂う寝室で、ダブルベッドには整った白髪に顎髭を生やした老父が裸体でワインの入ったグラスを傾けながら視線を下ろしていた。 根元まで雄肉を咥えながら丁寧に舐めている裸の俺を満足そうに見ていて、頭を撫でながら気持ち良さそうに吐息を漏らしている。この行為は俺が物心ついた頃から始まり、昔は気持ち悪くて嫌だったが今では当たり前となっている。 「そろそろ良いでしょう」 頭から手を離されれば立ち膝になり、自分の指を舐めて秘孔へ入れて解してゆく。俺の育ての親であり色々教えた人でもあり、御主人様と呼ばされている。 御主人様は愛おしそうに俺の体を撫でていて、太腿も撫でてから萎えている雄肉を指でなぞられる。この行為を気持ちイイ物と感じたことは無く、御主人様の性のはけ口として使われてきた。 ほぐし終われば後ろで体を支えながら御主人様の物に手を添えて腰を押し付けて飲み込んでゆき、締め付けながら腰を揺らす。 「良い眺めですよ」 ワインを飲みながら結合部を見ていて、息を吐きながら御主人様の快楽の為だけに動く。空になったグラスをサイドテーブルへ置き手を広げられたので、体を起こして御主人様の頬へと触れて唇を重ねてから口内で舌を絡めてゆく。
/18ページ

最初のコメントを投稿しよう!