殺し屋の恋模奇譚

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翌朝昨日の事がリビングの大型テレビのニュース番組で取り上げられていて、父親は涙ながらに犯人を捕まえてくださいと訴えている。御主人様は珈琲を飲みながら足の間に座って雄肉をしゃぶっている俺の頭を撫でていた。 「こんなに可愛いのにあんな事が出来るなんて…本当に素晴らしい子だね」 優しく撫でられるが、ペットが言う事を聞いた程度の喜びだろう。頭を動かしながら音を立てて舐めていれば御主人様のスマホが鳴り、根元まで咥え込み音を立てないよう舐め始める。 「あぁ君か?あぁ居るよ。私の物を朝食代わりに食べているがね。えぇ、えぇ構いませんよ?終わり次第向かわせます」 話が終わり通話も終了してから俺に警察署へ向かうよう命令された。僅かに頷いて御主人様がいくまでしゃぶってから出された白濁を飲み込み、御主人様に言われた警察署へと向かった。 警察署に向かえば一人の偉そうな男が入口前で腕を組んで立っていて、その隣に昨日の青年も立っている。俺を見てまた目を見開いていて、それを無視して偉そうな男の前へ向かう。 「おぉ待っていたぞ!最近イケメンが狙われる事件が増えてきてな…今晩こいつを見張りにつけるからよろしく頼む。夜まで一緒に過ごしても構わんしもしかしたらこいつが狙われるかもしれんから頼むぞ」 「まってください!一般人を囮に使うんですか!?」 「あははっ!お前より役に立つぞ」 偉そうな男は若い男の背をバシバシ叩いた。
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