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最後に言いたいことは
♪
俺より先に死んではいけない
例えばわずか一日でもいい俺より先に死んではいけない
何も言わない俺の手を握り涙のしずく一つ以上こぼせ
お前のおかげで良い人生だったと俺が言うから必ず言うから
♪
ご存じ『さだまさし』の『関白宣言』
最後の方の一節だ。(提供元LyricFind)
義母は
「あれだけ生きてる間好き勝手して何も言わずに死んじゃったわ。」
と、義父が無くなった後言っていた。
私は夫が先に死んだら色々と手続きが大変でできるかどうかわからないので、夫には一日でも長く私より生きてくれるように頼んでいる。
私の父は癌で、亡くなる前は大出血したのでモルヒネで眠ったまま亡くなった。父は店を経営していたし、卓球を全国的に教えていたので多くの方が葬儀に来ることが予想された。
その為、母は『お父さんごめん。』と思いながら葬儀の時に読む喪主の挨拶を亡くなる寸前の父の病室で書いたそうだ。父は享年59歳。
もちろん、父は何も言わずに亡くなりました。まだ私と姉が30代の時だった。
私の母は突然死。大動脈解離で亡くなったので、本当に一瞬で意識が亡くなり、誰にも何も言わずに亡くなった。母は享年82歳。
さだまさしの関白宣言のように意識もあっていい感じで亡くなれたら最後の一言も考えておいても良いと思うのだが。
我が家は誰の最後の一言も聴くことも言う事もできなかった。
それ故、常々母が言っていた言葉が遺言となり、最後の売り出しをし、遺産は姉と二人でもめることなく分け、お墓と実家用のお金はまだ私が預かっている。
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