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ジグソーパズル
時は、放課後。場所は、幼馴染みの彼女の教室で帰る用意をしている状態。ちなみに教室には彼女と僕の2人だけ。
「なぁなぁ、この前、ジグソーパズル好きって言ってたやんな?」
『うん、言ってたで。でも、今、何で?』
「はい、これ。」
少し戸惑う彼女にジグソーパズル(100ピース)を渡す。
『えっと、ありがとう…。って、何で今?』
「この間、ねーちゃん旅行に行ってきて『お土産』ってくれてんけど、僕、ジグソーパズル苦手やねん。あかんねん。出来ひんねん。小さい子用やったら何とか出来んねんけど、100ピース何かもう…未知との遭遇やねん。」
『ジグソーパズルが苦手って言うことはよく分かった。最後の方何言ってるか分からへんかったけど…。』
「出来上がったら実が好きそうなイラストやで。」
箱のフタを見て微笑む彼女。
『ほんまやね~。かわいい!ありがとう!出来たら必ず見せるわ!』
「うん、連絡まってるわ。」
『連絡待たんでも、5分あったら出来るし、そこで待っといてな~!』
「ご、5分…ほ、ほんまかいな!?」
僕は、5分と言う時間に驚いたのと、あとちょっとまずかったのとで戸惑ってしまった。
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