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電車から降りて改札口を通り
航のマンションまで急ぐ。
航に会いたい気持ちが募って
いつのまにか小走りになる。
早く会いたい。
航の声を聞きたい。
マンションの入り口に着き
インターホンを押したけど
応答はなかった。
今日航は
診療所の皆と飲み会に行ってる。
夜中の1時なら
飲み会から戻っているはずだった。
まさか、まだどこかで飲んでる?
アシスタント達と航が
楽しそうに盛り上がる場面を想像して
悲しくてたまらなくなった。
私は全然話せないのに
何にも関係ないアシスタント達は
航と話せるんだ。
悔しくて泣きそうになる。
でもいい。
部屋の鍵はもらってないけど
私は航の部屋に入っていい存在なんだから。
そう思うと
冷たい風に震えてても
胸が熱くなった。
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