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3度目に
先生の部屋に食事を作りに行った時のことだ。
「これからはさ
来たい時にいつでも来ていいよ」
「え?」
「それから
一緒にいる時は
先生じゃなくて名前で呼んでよ」
「…」
これは
付き合ってることになる?
「水島さんて
料理とかお菓子作り好きそうだし
家庭的だよね。
僕、結婚するなら
家庭的な人がいいんだ。
子供とかも好きだし」
「…」
「僕はもう30近いし
子供も早めにほしい。
3人くらいいてもいいな。
水島さんは?」
「…あ、はい。
3人いたら賑やかでいいかも」
子供?
一気に顔が熱くなった。
「今度
僕の両親に水島さんのこと紹介したいんだけどいい?
その後に、水島さんのご両親に会いに行くよ」
「…はい」
「付き合おう」も
「好きです」も
「結婚してください」もなくて
いきなり結婚の話しに突入してしまった…
決まる時って、こういうものなの?
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