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「、、、。大丈夫か?」
声が聞こえる。大丈夫なんかじゃない。怖い。何も見えない。ただ微かに声が聞こえてくるだけ。
「また今度にするか、、、。」
声の主が消えた。何処かへ行ってしまったようだ。
「、、、。ん?」
見える。聞こえる。何もかも、元に戻った。
窓の外を見た。日が差していて眩しい。
「もう、、、。朝?」
どうやらそのまま寝てしまったようだ。悪魔はもう居ない。
「学校。」
結城の声だ。
「ねーちゃん、学校遅刻する。」
学校、、、。はっ!学校、行かなきゃ
「結城も学校行けばいいのに、、、。」
実は結城は不登校。その代わり私が勉強を教えてる。
「やだ、めんどい」
「も〜屁理屈ばっか!」
本当は私だって行きたくない。
学校に行っても楽しい事なんか一つもない。
「って言うか今何時、、、。?」
「6時」
6、、、。時?長い時間寝ていたようだ。
「えっ、、、。ヤバいヤバい」
急いでご飯作らなきゃ。急いで支度しなくちゃ。急いで、急いで。
「ねーちゃん。朝ご飯俺が作る」
少し嬉しかった。
「ありがと」
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