駄菓子屋とて宇宙

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僕は田んぼだらけの田舎に佇む駄菓子屋を訪れた 店番は年寄りばぁさんで、僕に裸の飴玉を差し出してきた 「食べるかい?」 僕がこくんと頷くと、ばぁさんは手の中の飴玉をぴしゃりと潰した 「いつまでも君は赤ん坊」 途端、飴玉からヴウウンと、蟲が湧くように星屑の数多が溢れ出る ふわふわした感覚に陥り、足元を見ると僕は此処に居なかった ばぁさんは眩い銀河で渦巻いていた
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