春の旅人「龍神様との約束、そして僕は日本画家を目指す」

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そんな中ふと立ち寄った古民家カフェで、ある親子と遭遇する。 母親は僕の母と歳が同じくらい。50代前半だ。名を敏子といい、大変気さくで人懐っこい。 僕が18から日本に住んでいて、実は中国人で、日本画の画家を目指しているといえば驚き、食いつくように質問攻めにあった。敏子さんは上海出身の中国の友達もいるらしく、中国の映画や書道、絵画も好きらしく、それなのに僕が日本画を目指しているという点に興味を抱いた。しかも敏子さんのお母さんは画家志望だったので日本画を専攻してたということで、奇遇にしても運命を感じる。
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