第14章 岩並誉

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追浜だって、生身の女ではあるし。このままあのご当主たちから身体に教え込まれる日々が続いていけば、あれなしではいられなくなってもおかしくないし。人前でやられたり二人とか複数に同時にされたりするのも、大好きな身体になっていくのかもしれない。 女の子の身体の造りなんて、村と外とでそんなに違ってるわけないし。生まれつき洗脳されて染みついてる無駄な抵抗感さえ払拭できれば、彼女だって村の女たちと同じくらいあれに夢中になると考える方が妥当だ。…子どもさえ俺との間でだけ産んで育てて、幸せな家庭でみんな一緒に暮らせるのなら。 セックスくらいお互い自由にしても。…それは、いいよな?せっかくこんな最高のシステムが成立してる理想的な村落に。生まれてくることが、できたんだし。 俺は高揚した気分に任せて、それから昔ここで水底さんから手取り足取り手解きされたさまざまな行為をありありと思い出して。…目の前の蠱惑的な胸の谷間に手を滑り込ませた。 「あ、…っ」 「乳首、勃ってます。…こういうのも。別に全然、悪いことじゃないですよね?心と身体は。…別物、なんだし…」 彼女にむしゃぶりついて首筋に吸いつき、敷物の上に押し倒して乗っかりながら裾からもう片方の手を入れて既に濡れてるそこを弄った。水底さんは大した抵抗もせず、身悶えして誘うように自ら脚を開く。 「あ、ぁん。…誉くん。いきなり、だめ…」 「全然駄目そうじゃないです。…ほら、自分の目で見てみたら。…こんないやらしく。もう、蠢いて。誘ってますよ…」 「あっあっ、恥ずかしい…」 壁面いっぱいに張り巡らされた鏡に向けて大きく両脚を開かせ、彼女の眼前にそこを見せつけた。とろとろと蕩けてひくひくと開いたそこに目をやりながら、水底さんは頬を染めて羞恥で身を捩ってる。…いやらしい自分のそこを、見ずにはいられないみたい。 指を中に挿れて水音を派手に立てて動かす。彼女はぶるっ、と全身を震わせて中をきゅうと締め、甘い声を漏らした。 「…あ、…っ」 「恥ずかしそうですね。…水底さんて、すごく上品で清楚に見えるのに。ここはいつもはしたなくて。もの欲しげですよね…」 「あっあぁんっ、誉くん。…もっと、ぉ」 自分自身の淫らな姿に興奮して、自ら腰を動かして中の指をより深く味わおうとしてる。…さすが、夜祭家の令嬢。 確かに。…村の他の女の子たち、綺羅とかあの辺に較べると。水底さんもこういうところがちょっと違う。 俺は彼女の胸を揉みしだき、股間や中を弄ってその反応を愉しみながら情欲で我を忘れかける頭でぼんやりと考えた。 羞恥、とか。淫乱な自分に対する引け目とか、複雑な感情がそこにはあるように思える。気持ちいいの好き、もっともっと!って恥ずかしげもなく開けっぴろげで腰を振りまくる女の子たちとは。どこか異なってるようだ。 それはやっぱり、水底さんの母親が外から来た女性だから。その血を引いてるせいもあるのかな。性に対する羞恥とか抵抗感とか、疾しさみたいな感覚を無意識に継いでるのかも。 だとしたら。…俺がこの人とするのが昔から好きなのも。恥じらうのに身体が欲に負けてなす術なくずぶずぶと崩れていく、その過程に欲情するからなのかもしれない。 この前秋山翼が涎を垂らさんばかりに言い募ってた、追浜のそのときの様子の表現が脳裏に蘇る。 自分が感じちゃってることを恥じらって、抵抗したいのに抗えずに腰を振って潮吹いて何度もいっちゃうのがたまんなくいやらしくてさ。…ああいうの、村の女では見られないから。正直もの足りないよ。 人は基本的にないものねだりだ。もしかしたら外の男たちは、性が大好きで開けっぴろげにもっともっと、とねだりまくる積極的な村の女たちを最高だ。と感じるのかもしれない。 けど、俺たちはそれに完全に慣れきってるから。…こうやっていけないこと、悪いことなんじゃないかとためらいつつも欲望に負けてあそこをぐしゃぐしゃに蕩かせて、身体を開かずにはいられない身悶えるような求められ方にたまらなく惹きつけられる。 もし、追浜と事実上の夫婦になれたら。…普段の夜の夫婦生活でも、こんな感じを日常的に味わえるのかな。 あの子に俺が求めてるのは心の方であって、身体は二の次だ。と思ってたくせに、ちょっと想像するだけでむくむくと助平心が頭をもたげてくる。 …けど、そんな未来はまだずっと先のこと。今は目の前のこの女性、水底さんをしっかり奥まで満足させてあげるのがまず優先だ。 以前にしっかり教えられた通りに蕾を柔らかく摘んで、指を深く差し入れて彼女の中の一番いいところを探る。…途端に水底さんは白い喉元も露わにのけぞり、そこからぷしゅ。と軽く潮を吹いてびくんといきかけた。 「あっああっ、もぉ、いっちゃう。…あ、ぁ。はやく。…誉くんの、あれ。挿れて…ぇ」 腰を揺らして、彼女の背中に当たる俺のはち切れそうに膨張したものに擦り付けて刺激してくる。…俺も思わず武者震いして、その身体に背後から遮二無二しがみついた。…もう、我慢。できない…。
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