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「もう、無理。…挿れるよ。みなてさん…」
「あぁっ、早くぅ。…あ、ぁ。…嬉しい…」
仰向けに倒され、とろんとした目で俺を見上げる彼女に深く押し入り、中を激しく何度も奥まで突き上げる。
その締めつけと中の蕩けるような感触をうっとりと味わいながら。…別に、いいよな。他の女の人とこうするのが好き、最高に気持ちいいって思っても。
だって、それが村の普通だから。現にもし追浜と心が通じ合ったとしても、あの子がいつか夜祭家での役割を終えて俺のためだけの恋人になったとしても。
それはお互いの心だけの話。気持ちさえ通じていれば、身体のことはどうでもいいんだ。村ではそれぞれの肉体はみんなで共有して快楽を得たり与えたりするためのもの。自分一人だけのためのものじゃない。
それが、いつか。…ずっと、村で暮らしていれば。…追浜にも。きっと必ず、わかるように。…なる…。
「は、ぁっ。…ああ、いいっ。…誉、くぅん…!」
「あっ、も、無理。…みなて、さん…っ」
俺たちは誰にも見られず、二人きりの空間で思うさま自分たちの欲望を解放し。…ぎゅっと固く抱き合い、悦びに溺れてあられもない嬌声を上げてはしたない液を撒き散らし、びくびくと全身を突っ張らせ合い。…結局その場で、あえなく果てた。
《第8話に続く》
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