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「全部じゃなくていい。ほんの手始めでもいいの。…お願い、教えて。村の大人がみんなしてること。他の友達にはまだ内緒にするから。…気持ちいい、こと。…もう、我慢できない。知りたいの…」
さすがに小学生だとなぁ。仕方ない、綺羅だけは特例だよ。と念押しして、二人は時折わたし一人だけをこっそりお屋敷に呼んでくれるようになった。
他のお宅には内緒で、とわたしの親には一応事情を説明して。この子は特別に見どころのある子ですから、将来の素質を見据えて。とのことで、早期教育と銘打って。二人の手ずからわたしの身体の気持ちいいところを教えてくれるレッスンを施してくれた。
「ほら、恥ずかしがってないで。…鏡に向かってしっかり脚、開いてごらん。一番気持ちいいとこ、どこ?…自分で触って見せないと。僕たちにはわからないよ?」
「あっ、んん、せんせいの。…意地悪…、ぅ」
基本は自分で開いて自分で弄ってみせる。わたしが興奮しきって取り乱してどうしようもなくなったら、仕方なく彼らが指で何とかいかせてくれた。
小学生のうちはそうやって自分の身体の仕組みや快感を得るやり方、感じやすい場所を教えてくれるだけで。彼らはわたしの身体から快楽を得ようとはしなかった。
そういうところ、思い返してもこの人たちって絶対ロリコンではないんだよね。まあ小さい頃から身体の隅々や奥の奥まで見られて、いっぱい恥ずかしい痴態も晒したし。彼らもそれを結構愉しんでたとは思うけど、我慢できなくなって交替で何度もわたしを犯し出したりはしなかったので、自制心が強いというよりはやはり中学生未満の子はストライクゾーンじゃなかったんだろう。
だけど、背伸びした小さい大人として扱ってはくれたので。当時彼らの欲求を満たすのには役に立たなくても、しっかり性的な歓びやより強い、深い快感を得るにはどうすればいいのかって詳しいやり方は直に身体に叩き込んでくれた。そういう意味では確かに英才教育と言えるのかもしれない。
…そして、今。
「うっうっ、あぁんっ」
ぱんぱん、と派手な音が室内に響きまくる。ここはお屋敷の地下、神殿のそばの個室の中だ。
地下神殿の並びには夜祭家の人たちがそれぞれ性的な指南に使うこういう部屋が設えられている。わたしの分はもちろんないので、こういうときは凪さんのか漣さんの個室を使わせてもらってる。だから変な声を思うさま上げても使用人に聞かれることはない。
わたしの上で思いきり激しく腰を遣う凪さんがちょっと意地悪く囁く。
「…まだ、こんなに。反応して…。綺羅、恥ずかしく、ないのか。…あんなに子どもたちと何度もやりまくったあとなのに。…こんな、物欲しげに。貪欲に濡らして」
わたしの胸を揉みしだいてる漣さんがそれに被せるように嘲った。
「この子に恥ずかしいとかないよ。生まれついての好き者だから…。綺羅、よかったな。この村に生まれて。外ならお前、警察に捕まるレベルの痴女だぞ。…間違いなく」
それはそうかも。本人が内心一番そう思ってるから。
激しく中を擦られて、堪えきれなくなったそこが限界に達しぶしゅ、と潮を吹くのがわかった。びくびくと手脚を痙攣させていっても二人は許してくれない。
お前、しゃぶれよ。と言って漣さんが乱暴にわたしの口許に屹立したそれを押しつけてきてわたしは、恍惚となってそれを含んだ。…大好き、蓮さんと凪さん。この人たちになら何されても。…めちゃくちゃ、いい…。
「あ、ぁ…。いいよ、キラ…」
「いやらしい子だな。…潮吹いていっても。そんなとろんとした顔してまだ、全然腰が。止まらないじゃん…」
二人が揃って息を切らしてわたしの身体から快楽を貪っている。それを全身で感じとると、いつもたまらなくぞくぞくとなる。
わたし、ご当主さまたちをこんなに歓ばせられるようになったんだ。…ずっとこれを夢見てた。ああ、幸せ…。
ちら、と霞んだ頭の端に同じようなことをされて歓喜の雄叫びを上げていた柚季の姿の記憶が浮かんで消えた。
ほんと、馬鹿な子。あんなにご当主さまたちに舐めるように全身可愛がられて。本人も嬉しそうに何度も、繰り返しびくびく衆人環視の中でいってたくせに。
まさか周囲の誰にも何も告げず、一人ひっそりと村の外に逃亡するなんて。ここにい続けさえすれば、今頃は順調に夜祭家の籍に入って。あとは一生、凪さんと漣さんの玩具になって身体を弄んで頂けるだけの愉しい人生を送れたのに。
そりゃ多少は村の他の男たちの精も受けて、新しい血を受けた子どもたちを少しでも増やすって任務にも励まなきゃならないだろうけど。それ以外のときは頼めば旦那さまたちだっていくらかは抱いて遊んでくれるだろうし。
いつでも一生、ご当主さまたちの愛撫を受け続ける権利を持った村で唯一の女になれるところだったのに。逃げ出すなんて、そこまで頭が悪いとは思わなかった。
いかにもクールで、一見落ち着き払って賢そうに見えて。一方でちょっと大人し過ぎるのと、熱量が低く特に情熱のようなものも持ち合わせてるようでもなかったので。
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