奪われた平和

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女兵士「グァッ!」 ドサッ! 1人の女がつまづき、コンクリートの地平に叩きつけられる 女兵士「ツゥウ………ハッ」 痛みを堪え、上半身を持ち上げた彼女が見た物。それは……… 損傷し、無造作に放置された車両群 整えられた道路に不釣り合いな巨大クレーター 自身の置かれた状況に絶望し、嘆き悲しむ市民 そして、抵抗も虚しく侵略者に蹂躙される己の戦友達の姿がそこにはあった 女兵士「そんな………こんなにも呆気なく、奪われるのか?何処よりも誇らしく、平和だった故郷が………あんな野蛮人の手によって!」 悲しみと怒りによる表情で顔を曇らせる彼女、だがその時 ザッザッザッ 彼女の細い身体を覆う様に黒い影が近づいた 恐る恐る振り向いた彼女の顔は自身が置かれた状況に絶望した 女兵士「止めろ!………来るな!………ヤメロォオオオオオ!」 悲鳴に近い声で叫ぶ彼女を、影の主は容赦無く押し倒す 女兵士「ッゥウ………!よっ、よせ!」 影の主は彼女に覆い被さると、静止を無視して彼女の上着に手を伸ばす ブチブチッ! 影の主が勢いよく2枚の軍服を左右に広げると、服のボタンは弾け飛び、彼女の上半身は露わにされた 女兵士「アァ………アァア………………」 抵抗虚しく影の主に自らの身体を弄ばれ、彼女は堪えきれず、涙を流すしか出来なかった
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